生贄合評スレ[15]
2004 11/02 23:08
石川和広

ちょっと失礼。
すごく、手短に言うと、けだものっていえるお方は何者だ?と読めるだわさ。
でも、そこで少し待つのかも、僕は。
これは書き手の問題というより、
表現の空間を作ろうとするとき、はまる罠にとらわれながら書いている作者の
もがきを「けだもの」と読んだ方がええかなと思う。

純粋観察者でもなく、他者でもなく自己言及の詩やと思うな。

これ別に、いとうさんが書く必要はないねんけど、つまり、固有性を
作品は持ってないかも。カフカみたいに
いや待てよ。このレベルで「けだもの」って書いていいのかな
これは、辛いものを書いてるという意識が書かせたもので
たぶん、作者固有のと意識しているところの、自己を
作者が、アレゴリカルに書こうとして、でも、これ一般の
言葉に流通しますでしょみたいに書いたら、ぼくもよくあるねんけど
ひとり合点やったんやなという淋しさを先取りして書いたら
確かに、虚構作品の中に、何者にもなれない「けだもの」というコト
が表れてきたんやと思う。

失敗の成功は失敗なのだみたいな。
なんちゃってと付け加える書き手が見えるけども
書き手の「なんちゃって」は真剣だ。
この感じ芥川のフェイクな感じに似てるんちゃうかな
かなり中途半端も超ド級な苦しさや。
まさに檻の中の「けだもの」

なんや、うまくできてるやん話としては。
かっこええ
でも微妙に、キライな作品かも。ここ自由にゆうて、いいねんな?
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