2005 09/24 02:48
千波 一也
9月24日 (真夜中)
「焼き芋もんもん」
先月のラブレターで焼き芋を焼いています
くちびる むらさき ゆうぞら おれんじ
「あたしは」カメレオンの彼女
「あいつは」空が好きだった少年
ざらざらしたからだといくつかの色が触れ合い
燃えるラブレターが カサカサ音を立ててるわ
その音はマスターベーションあまい香りが喚起させるあなたの香水
煙はあまりに薄情者で あたしは涙に濡らされてゆくの
焼き芋の温い感じ あなたの裸体
芋にがぶりと噛みつくあたし 「思い出なんかゴメンだわ」
※葛西佑也→水無月 一行ずつ担当です。
「誤魔化しの おたま沼」
シーツが汗に濡れている
昨日の晩ゴマにうなされてたんだ
発汗作用のあるゴマはあなたの右太もものホクロ
目をつぶっても探り当てるよ、ポチっと ね
そして四次元へワープ
見えなかったものが見え始めやがて口づけの妄想
あなたの寝息が首筋に触れ 現実にかえる
ここにいたんだ。よかった…。
つぶやくと、あなたは離れていく。急速に冷めるからだ
浴室の蛇口から ポツリと滴る音がした
浴槽の中を覗き込むと ごまファザラシが悠々と泳いでいる
浴槽に浮かぶ精子をパクパクごまファザラシの顔は恋しい人
おたまじゃくしは音符のかたち
カエルになんぞなりやしません
夏が終ってカエルの声は聞こえない それはあなたの策略でした
※水無月 → アザラシと戦うんだ → 葛西佑也 一行ずつの担当
※タイトルはみんなの案のミックスです。