RT会議室突発連詩ログ保管庫[85]
2005 09/24 02:48
千波 一也

9月24日 (真夜中)


「焼き芋もんもん」

先月のラブレターで焼き芋を焼いています
くちびる むらさき ゆうぞら おれんじ

「あたしは」カメレオンの彼女
「あいつは」空が好きだった少年

ざらざらしたからだといくつかの色が触れ合い
燃えるラブレターが カサカサ音を立ててるわ

その音はマスターベーションあまい香りが喚起させるあなたの香水
煙はあまりに薄情者で あたしは涙に濡らされてゆくの

焼き芋の温い感じ あなたの裸体
芋にがぶりと噛みつくあたし 「思い出なんかゴメンだわ」

※葛西佑也→水無月 一行ずつ担当です。




「誤魔化しの おたま沼」

シーツが汗に濡れている
昨日の晩ゴマにうなされてたんだ

発汗作用のあるゴマはあなたの右太もものホクロ
目をつぶっても探り当てるよ、ポチっと ね
そして四次元へワープ

見えなかったものが見え始めやがて口づけの妄想
あなたの寝息が首筋に触れ 現実にかえる
ここにいたんだ。よかった…。

つぶやくと、あなたは離れていく。急速に冷めるからだ

浴室の蛇口から ポツリと滴る音がした
浴槽の中を覗き込むと ごまファザラシが悠々と泳いでいる
浴槽に浮かぶ精子をパクパクごまファザラシの顔は恋しい人

おたまじゃくしは音符のかたち
カエルになんぞなりやしません
夏が終ってカエルの声は聞こえない それはあなたの策略でした

※水無月 → アザラシと戦うんだ → 葛西佑也  一行ずつの担当
※タイトルはみんなの案のミックスです。
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