RT会議室突発連詩ログ保管庫[114]
2006 02/26 00:00
半知半能

06.2.25 リアルタイム会議室A 23時前〜
いとう→銀猫→たりぽん→半知半能 <敬称略>
連ごとに連詩


「性教育の白石さん」

「こんなふうに、痕がつくのです」と
パンティストッキングを脱ぎながら
白石さんは腹部の横線を見せてくれる

その紅く引かれた曲線には
彼女の日常は不思議と匂わず
ただ女なのだとそれだけが記してある

手を伸ばす場所にとまどい
髪に手で触れると
「そうじゃないのよ」と白石さんは笑う

「わかっていますよね」
理性の皮を被った僕を見透かして
白石さんはただ、笑っている

黒く細く
縮れた白石さんの
隠されたその先の

不思議なかたちの起伏には
魔物が潜んで汗をかかせる
白石さんの 白石さんの

その手が僕をつかんで
僕の知らない白石さんのかたちを
冷たさに包まれた温もりで教える

伝わることを伝えたいのに
僕の意識は
白石さんの長い吐息で満たされている

甘く噛まれる、耳朶
浸入する、唾液
白石さんの、背中の、産毛に

ふたりの区別がつかない雫が光り
教わったのか 教えたのかも
定かではなくなっている

首筋にきつく唇を当てて
「明日はここにバンドエイド」っと
その位置を僕に示す

ねぇ、僕の先生
このスタンプがいくつ貯まれば
僕だけの先生に
なってくれますか
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