2021 03/27 16:00
一輪車
stさん、ご返事ありがとう。謹んで拝読いたしました。
有名な詩人の方々が感性も磨かれ、頭もよく、わたしなどの想像を
絶するほどの勉強をされていることは凡俗のわたしにも想像に難く有りません。
stさんが感心されるのも当然です。しかし、詩とはそんなかんたんな
ものでしょうか? 才能のようなもの、頭の良さのようなもの、知識の豊富さ
のようなものでなんとかなるようなシロモノでしょうか。
怖ろしいまでの分析と感じるのは勝手ですが、詩の味わいとはそんなところには
ないと思いますよ。わたしのような凡俗が僻んでいっているのかも
しれませんが、そんなふうに分析できる部分なんて一部でしないのに、
なにかそれが詩のすべてだと思いこんでいるんじゃないですか?
また、両者がそういうふうに分析しているのをわたしは読んだこともない。
わたしはご両人の足元に及ばないですが批評を読むことはなんとかできる。
このご両人が怖ろしいほどの分析をしたのを見たことがない。わたしの
頭が悪いからかもしれませんが......
そもそも「褒めることの責任」などあるのですか? どうもよく
わからない。だいだいよいと感じたときに限って分析など向こうから撥ねつける
そんな力があって、だいたい何もいえなくなることが多いのですがね。
ここでのみなさんがたの作品に対する発言が軽いのは仰るとおりよくないことだと思っています。
そういう意味ではご両人の評価は貴重です。
stさんの意見を全否定するものではありませんが
詩の評価というのはむつかしいですね。たとえば田中広輔は吉本隆明の詩を
あまりよくないと鼻で嗤っていますが、ちっとも思想も時代も人間もわからないで
自分の感覚だけで否定している。つまらんですよ、いくら有名詩人でもひとつも
わかってない輩が多いと思っています。
詩ってのはむつかしいですね。だからいいのでしょうけど。