雑談スレッド7軒目[163]
05/27 21:35
佐々宝砂

星新一の「午後の恐竜」と同工異曲の作品が栗本薫にありました。作品集『滅びの風』に収録されていたと思います。『滅びの風』を連載で読んだのは忘れもしない1984年です。私にとっては鈴木いづみの次に(好きとか嫌いとかじゃなく)影響を受けてしまった作家でした。

私は『レダ』がいちばん好きでしたが、短編も好きでした。「さらしなにっき」「幽霊時代」「時の石」…。「愛しい」と書いて「かなしい」と読むと知ったのも栗本薫のおかげでした(あの可愛いネズミさんが出てくる短編はなんでしたっけ)。

日本は一人のストーリーテラーをうしないました。ものを書く人間としてはなげいたり惜しんだりだけではいけないでしょう。

わたしも。
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