批評しましょ[298]
2004 09/19 15:45
石川和広

>>297チャオさん、こんにちは。
これは山田さんのことを置いといてなのですが、
>単純に、批評する人は嫌われるのだ。なぜならば、大体そういう人は人の倍も本を読んで、あらゆる角度から、物事を見ようとして、そのあらゆる角度から見た結果で、(個人的なアンケート調査ですよね)物事を述べるから。やっぱり、物書きは批評家と戦うには想像力が邪魔しすぎて、本を読まなさ過ぎるのだ。「僕はそれでいい」と思うなら、罵倒されることを良しとしなければいけない。「僕はこうじゃない」と思うならば、書く事をやめて、本を読み始めるしかない。

>文化論とか、トリックスター論とか、この世にある本が何冊、文章が何億存在するというのだろう。だとしたら、山田さんの鼻をくじける、本と出会える可能性は高いのだ。たとえ、ニーチェやバジュラール、孔子みたいな、有名な人を読まずとも。

ぼくは、知識の問題でないと思っている。そして、批評家は、物知りで、嫌われるということも思いません。なぜなら、たくさんの作家を、読み込んで、勉強は本を読まずとも、
色んな形でして、語り合い、育てあう批評家も、いるだろうし。後者の発言は、ケースバイケースだろうと

ぼくは、山田さんを感じ悪いとは、思えない。むしろ、もっともっと、気持ちを出せば、感情論から、潜り抜けて、より、挑発的な批評を書けると思う。

僕が、チアーヌさんから、感じたものは、初期に書いて、本人の創作の一助になったらしいし、ぼくは、それ以上の世間的に技巧的な問題が、あまりに無さ過ぎて、奥主さんとそこは、同じで、かの作品に対しては物足りなさすら感じた。そこは確かに山田さんの発掘が無かったら、そもそも出会えてなかったもので、その点に山田さんの慧眼は見た。しかし、そこからが、少しずつ濁ったような。

しかし、チアーヌさんは、少し、あの作を見る限り、ある生きる、現場、感情の描写であり、スケッチしたものかと思う。彼女には、深い無力感からにじみ出る抒情を書こうとする他作での試行も認められる。

少なくとも、僕のような世界のくくり方より、生活の匂いがするという僕からの感想はあり、それは、とりあえずは、長いタイムスパンで変わっていくだろうと思われる。

ま、そんなところです。
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