2007 04/21 11:07
小池房枝
sage「世界でもっとも美しい10の科学実験」という本で面白かったことの一つ、科学におけるメタファー、アナロジーの機能。まずフィルターであること。「DNAは遺伝的なプログラムである」その通り。二重らせんであることや、プログラムとは言えコンピューターとは違うこと等々は全て棄却してそれだけをクローズアップする。次に「AはBである」というときBではなくAが逆にBをも変化させていく場合。「光は波である」うむ。媒質だってあるはずだ。うむ。媒質がなくても光は波だ。媒質がなくても波は波なのである。「波」という概念そのものが研究とともに変わっていった。三つ目は「AはBだ。Cではない」というような、Cだと思われていたAについての全体像を刷新する働き。「地球は全体で一つの生物だ」そうだったのか!「いや、地球は生物というより寧ろ一つの細胞である」おぉ!科学に限らず、詩/あるいは作詩においてはどんなだろうか>メタファー。他にも多々、興味深い本でした。