夢を見たら書き込むスレ2[168]
2007 07/12 12:44
渦巻二三五

やきとり横町は細く薄暗い路地で、一歩はいると、屋台のような小さな焼鳥屋がずらっと並んでいるのが見える。
こんな所を皆どうやって探し当てるのか、そこそこにぎわっている。
「いちばん奥の店には行ってはいけないよ」
と声がする。
狭い路地を奥まですすむと、野っ原に抜ける。
そのすぐ手前がいちばん奥の店、ということか。
初めてここへ来たらしい背中の曲がった男が、奥から二番目の店ののれんをくぐる。
焼き鳥を食べ、酒を飲んだ。
もう一軒、と男は路地を出て行った。
朝になって、路地のつきあたりの野っ原が気になって、男はもどってきた。
一番奥の店は、ゆうべ飲んだ店だった。
そんなはずはない、とその先に目をやると野っ原から一羽の鶏が入ってきて言った。
「そこはねずみを喰わせる店さ。くっくっくぅ」
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