ニューススレ[486]
07/11 20:19


>>[480]
 ohatuさん、それでいいです。というか私自身、もう何日も前に「国の前にはクニがあった」という内容の詩を書いています。発表していないけどね。そういうこともあり、もぐもぐさんの「くに」発言は、とても嬉しかったです。

 さてさて。アメリカは州が国、国が世界だという考え方を内包している、まるで中華主義のような国です。これは小林至さんの著書で語られている事実です。この理念を持っている国(含む中国)は往々にして諸外国を対等な関係とは考えず、下に見ているフシがあります。こういった側面も、要因のひとつになっているのではないかと思われます。
 アメリカは民主主義という名目での資本主義を戦渦の中に輸出してきた国ですから、アメリカが戦争を止めただけでは何も変わらないでしょう。それに変わる、新しい何かを発生させる必要があります。そこに充てはまるだろうと考えているのが、先のホンダ社長の経営哲学であり、本来の日本に根ざしていたものだと思います。・・・って、これは小泉内閣によって駆逐されつつあるものなんですけどね。(汗

 互いのアイディンティティを尊重し合うというのは、非常に大切なことです。実際、日本の企業が海外に進出する際には、その国の生活習慣等を下調べしたのち、それを元にした企業経営を行っていると聞きます。
 戦時下だった頃の日本軍だって、日本語と鳥居建築は強要したものの、基本的には自身の手で独立してもらおうとの考えに立った政策を推し進めていました。(これは後に八鉱一宇という考えになりました。)台湾も朝鮮も道路整備は万端、フィリピンなんか、日本に占領して貰いたかったと言ってたくらいですからね。(逆に、アメリカは正反対。イラク国内を走る米軍車両の窓に、ポルノ写真が外向きに飾られていたのを見て、自分たちのことしか考えていない国なんだな、相手の国の文化なんか尊重し得ないんだな、って、悲しくなりましたから。)

 想像力を持ち合うというのは、とても難しいかもしれません。紛争地域に置かれている国の人々とは識字率すら低いままでしょうから、その想像力に対する何らかの補完がされなければなりません。また、こういった発想の柔軟性そのものが日本人のアイディンティティに根ざすものでもあり、それを踏まえた上での考察も必要となってきます。
 何にせよ、どんな人にも分かり、届く方法。中国が盛んに行っている恨日活動くらいのそれが必要になるでしょう。恨むのではなく赦す(許すではない)ですから、これは難しいと思います。

 周囲の幸福が自身を幸福にし得る、この考えを誰しもが保有出来るかどうか。キーワードになるのは、やはり日本の文化だと思います。例えば「潔さ」の中には負けず嫌いを諌める心があって、遡れば武士道といったものに通ずる。(そして教育勅語にも繋がるんじゃないでしょうか。)江戸時代の安泰が世界中から歴史上の奇跡だと言われますが、私はそうは思いません。
 あの時代の日本の良さを世界規模で再現出来たなら。可能性は、あると思います。

 私の手持ちの本に、明治天皇御制読本というのがあります。どうせ軍国主義まみれだろうと、せせら笑う人が居るかも知れません。ところが、とても素晴らしい内容です。心が綺麗になります。読んでみた方の誰からも、これは面白いし為になると言われます。
 戦争アレルギーの人々が、その時代を構築したもの総てを否応無く非難します。けれど、確かにその時代の終結までの日本には、とても良いものが受け継がれて来ていました。ここを見つめ直した先には、きっと新しい未来があるのだと思います。
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