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*一行物語とは 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。 一行詩不可。あくまで物語。 *例いくつか ・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。 ・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。 ・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より *他参考リンク Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872 アスファルトができた理由は地球が大きな蓮根であることを隠すためである。 低い弾道のシュートは、飛びついたキーパーの手を弾き飛ばし、ゴール左隅に突き刺さった。 「アスファルトをごらんよ、すぐに雨が来る」しみだしてくる空気にあたしは、握っているこぶしをすこしずつひらく。 早く、君の光る指先を隠せ。 死んだ恋人の眼球を取り出して切り開いたら、中身は私の写真ばかりだった。 カラスが雪上で死んでいた。 終わりがあるのならば、始まりもなければ良かったのに。 あなたがグーグルで「アナゴ君の年齢」「あなご君の年齢」と熱心に調べているのが履歴を見てわかり彼が27歳だということを知ってあなたはまだ自分が年下であると安心したのでしょうか誕生日おめでとう。 おとといは赤だった昨日は青だっただからすごく聞いてみたかった黄色はあるのかい?もしかして今日の気分の色かい?そういえばあずき色もあったよね。 星をひとつ取りました、 これをふたりの約束にしましょう。 「骨が折れた」と言って傘で添え木をしている君に、その傘の骨が折れていることは言わない方がいいのだろうか。 卒業したばかりの僕たちは、よろんでまた入学していった。 お義父さん、生ジュースに玉ねぎはきついです。 「じゃーん!お父さんはこんな風に現れた」ってやってみせてくれるおねえちゃんが今月パパの借金の支払いを全部終えて結婚することになったよ、ママ。 「世の中に無意味なことなど何もない」という歌を聴いて彼は首を吊ってしまった。 あの時涙した懐かしいかおりはあなたでしたか。 ある日とても強い風が吹いて僕は雲の上まで飛ばされたが、そこは今までに飛ばされた人々でごったがえしていた。 もう時間だから行かなくちゃ、というときに限って、冷蔵庫の宇宙人は難題をぶつけて来る。 同じ名前の通りの、同じ番地にある、同じ造りのアパートの、同じ部屋番号の扉は、やはり同じ鍵で開いた。 深夜に誰もいない公園で走っていたら、地面から太陽が這い出して容赦なく僕を照らしつけた。 街の外れでもう一人の僕と出会ったのだけれど、向こうはそれを認めなかった。 20年も通い続けている皮膚科でいつも「後藤さん」に間違えられるのだが、一度も「後藤さん」に会ったことは無い。 無闇やたらに風を切って走ったので風はバラバラになり、後ろで飛び散っていた。 レモンの匂いのする愛玉果凍を一口含んで、彼女は一つ、ため息をついたと同じ時刻に僕は理由も分からず追いかけられ銃で撃たれその弾がわき腹に貫通 ぺりかんが、ぺりっと剥がれてかーんと走り去っていった。 振り返らないでも、今ぼくの自転車を追い越そうとしているのは古館伊知郎だと分かった。 膝を抱えて川面を見つめる河童に声をかけるすべはなかった。 男がたこ焼きを調子よく返していると、片面に顔のような模様が見えたので、再度返すと、今度は足の裏のような焼きあとがあり気持ち悪かったので、鉄板に移して押しつぶしお好み焼きにしたら、自分が変な顔で笑っているのに気がついた。 左手首にはめた星座で季節がよめた。 佐藤が絶滅したので田中が頑張っている。 白々しい眠りから独り引きずり下ろされたウサギは涙に船を浮かべて 漕ぎ出せるようになるまで泣き続けなければならなかった。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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