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*一行物語とは 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。 一行詩不可。あくまで物語。 *例いくつか ・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。 ・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。 ・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より *他参考リンク Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872 眠れない子は、眠っている子の夢が落ちてこないように、そっと支えましょう。 真夜中すぎ、会ったこともない人々の汲みだした物語が、パソコンの画面に映しだされてゆく。 3年に1度おこなわれるお洗濯を忘れたので、彼女はこれから3年間毎日お洗濯をしなければならない。 空中にリセットボタンがあるかもしれないのでずっと手を泳がせていた。 15歳以下推奨脱衣ビーチバレーゲームを買ってきた兄が難易度に音を上げて衛星放送のビーチバレー中継を見ている。 世界勝負師決定戦に唯一の一般人として参加し通常有り得ない負け方を連発、ぶっちぎりで最下位になった彼こそが世界一の勝負師であると人は伝える。 「この中にお医者様はいらっしゃいませんか。お医者様はいらっしゃいませんか」との呼びかけに応じてドクターキリコは立った。 文字の檻の中にいた兎は詩を貪り続けて餓死してしまった お弁当箱のふたを開けたら、このおはなしはおしまいです。 狂狂と回る螺旋の階段に呆れた兎はロケットに夜を閉じ込めた。 本棚のうしろから続く通路には薔薇が香っていたので、彼と彼女は常に薔薇色の服を着て薔薇色の夢を見ることを強いられていた。 ガラスに激突し頭をつっこんだまま動けないでいる高速伝書バト、今日で三羽目。 たくさんのプランクトンの名前を挙げて、君は久しぶりの海を楽しんでいるようだった。 気付いたら太陽が自由に満ち欠けできるようになって、地球の人口は半分に減った。 タバスコを飲み干したら青い目の兎が「あんたそれはやりすぎだよ」と言った。 母親は、抱きしめればそれで何もかも済むと思っていた。 言葉にならない思いを無理矢理言葉にしたから君は詩人と呼ばれた。 指揮者に釣竿を握らせてみたところ、「指示を聴かない」との理由で魚群を解雇してしまう。 どこにでもいそうな中年女性と、スーツを着込んだ初老の男性が、道端で若者たちのためを思って口論、しているその横で子供たちがすべてを大人のせいにして走り回り、交差点へボールが転がっていく中で、青年が双眼鏡を片手にその様子を観察している。 せっかく死んだっていうのに天国では誰も待ってくれちゃいなかった。 ズームイン!!しすぎるとあぶないことになるよ、byとーちゃん ―なんて置手紙残されてもなぁ。 僕が何人いるのかを指折り数えていたら途中で死んでしまったので最初から数え直さざるを得なくなった。 アニメのキャラクターは常時左上に出ている時間表示を邪魔だと思っていないのだろうか。 落とした涙を追っかけていくうちに海まで来ていた。 おとなのふりかけで本当に大人になってしまった佳代子に、美幸は不満げな表情を見せた。 優しい人に出会うと恋に落ちるんだ。 多数派に合わせて生きることでどうにか居場所を見付けてきた彼は、それすらも許さない人々が多数派となったことで自分の存在を疎んだが、それでもどうにか生きていった。 泣いても泣いても地球は青くて、どんなに笑ったって私は人間だ。 ひたすら青い空を見上げている間に乗ってきたカタツムリの空気が抜けてしまい、帰るべき家までの距離が果てしなく感じられた。 電車の中で騒ぐ高校生達を見て、大人達はまるで猿のようだと思ったが、高校生達はクジラになったつもりで騒いでいたのであった。 そして我々は憐れなカイワレだということを最後に記憶していただきたい。 「そうだ!」と彼が叫んだので僕は少し期待したが、忘れていたことを思い出したのではなくて忘れていることを思い出しただけだったようだ。 東京ディズニーランドに旅客機A3507便が墜落、死者302名重傷29名の大事故となりましたが、日本人の死者、怪我人はいずれもありませんでした、次のニュースに参ります。 あたし消されてしまった、ブラウザを終了させたあなたの手によって。 あたしはあのひとに会いにいけないんだ、だってあのひとは物語中の人物、とささやいたら目の前にあいつが現れて、何言ってるんだ君はこうして物語中に登場してるけど僕は現実に登場できないよ、と笑った、等々、と書いている私は物語中の登場人物である。 一行物語だから改行は禁止!と明るく叫んで彼はページとページの境目に飛び込みカラダを半ば溶解させながらなおも叫んだ、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3上の改行はブラウザによる勝手な自動改行表示、ページとページの境目に飛び込むのは禁止じゃないんだぜ! いつも黄色いペンキを身体に塗りたくっていた彼女は、最後「赤になるまであと三秒」と呟いた。 27回表、監督のサインは「もう家に帰ろう」だった。 つくり話でしか泣くことができずに、いくら現実とすれちがってもかまわないと思った時、彼は既に物語の一部だった。 「最近の地震は北の最終兵器なんだよ!!」と彼は叫んだが、誰も相手にしなかった。 姉ちゃん、タモリは女性じゃないよ。 雨の気配を感じて一斉に傘をさした人々へ向かって降ってきた大量の太い針は傘を突き破り人々の頭に次々と突き刺さったが、誰一人気が付くことはなく慌ただしく目的地へと向かって行った。 二本の躯体は瞬く間に捩じれて、残暑の残る昼下がりの渋谷の街角をぶっ壊してしまった。 この糞暑い日に買って行かれたおでんが僕にざまあみろを言うけれど まぁ、それは別の話。 黒く深い闇色の液体の中には一杯の砂糖すら入っていなかったけれど 僕には彼女の口の中に広がるであろうほのかな甘味が容易に想像できた。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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