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*一行物語とは 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。 一行詩不可。あくまで物語。 *例いくつか ・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。 ・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。 ・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より *他参考リンク Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872 去年よりずっと綺麗になった、と彦星が歌っていたよ。 財布をひっくり返すと金運○の大吉だけが落ちてきた。 あなたの理想の図書館に連れて行ってあげると言うのでついていったらそこは酒蔵だった。 空の青さが際立ったのは君が紅葉したから。 眠いと言ってここを去ったのに朝を連れてくる君は太陽。 腕が無いから世界で一番美しいなんて言い方ちょっと失礼じゃないかしら、と3m上から彼女が。 親子丼セットを食べているとき、ソバを食ったばかりなのを思い出した。 働けないふりをしていると、女の子の体の中に入れられていた僕の心。 余命あと80年と医者から宣告されたが、プラネタリウムの中で「銀河鉄道の夜」を朗読するまで、私は死ねない。 「その打ち出の小槌でわたしも大きくしてー!」と親指姫が乱入してきた。 気がつくと、海の泡になったはずの人魚姫はお立ち台で踊っていた。 様々なことを考えながら、理解できないままでいると、遠くに見えてきた川についていて、深呼吸させられた。 風が、大海原を渡っていく。 瑠璃色の風が吹き、湖が落ちてくる。 なにしてんだろうかと書きつづる。 皆人は死ぬとき、同じノートに少しずつことばを書き足して、終わらない物語をつくってゆく。 ミノムシが、枝の切っ先に。 カブトムシは、フィギュアになった。 麻酔薬は今日も、何も言わずに痛みを引き受けるのだった。 鋼鉄でできた鍵を開けると、雪国だった。 「俺に開けられない鍵はない」と豪語している鍵師だが、あの娘のハートの鍵だけは開けられない。 眼が覚めるのとほぼ同時にここが病室だと気付いて「なんだ、死ねなかったんだ」と落胆した女の横で、男は仕事服のまま丸椅子に座って壁ににもたれ全てに疲れ果てたように眠っている。 鍋敷きの「暑いよぉ…///」の声に日々萌える人々のオフ会。 コンビニにハインツのトマトケチャップを買いに出かけると、初心者が運転する車に轢かれた。 人権があるなら猫権も欲しいと我が輩は段ボールの中で。 年賀状に、開けましておめでとうございます、と書いてあったのに、開けるものが見つからず途方にくれている。 腕のいいスリの彼が、最後に盗んだのは、電車で出会った恋人が背負った子供の靴だった。 私は見つめる、絵に描こうとする風景が視界の向こうで朽ち果てていく姿へと、いつまでも筆をのばせずにいる。 私は本当に中国人なのだと叫んでみても、箱の外の研究者達はしらんぷりだ。 法律が変わり、消去法を用いることが禁じられたために、人々は両手いっぱいに物を抱えたまま、立ち尽くして倒れていった。 永遠に探し回る猫のように、僕は塞いで、君を思いうかべる。 もし僕が汚れた花瓶だったなら、世界を二三周したあとで、花を一輪挿して欲しい。 天寿をまっとうし、極楽浄土に着いたが、ひとっこひとりいない。 きみのそばがいちばん落ち着くよ、と薄笑うと、彼女は「うどんは?」と言った。 目覚めて、朝食を食べ、昼食を作り、昼食を食べ、夕食を作り、夕食を食べ、朝食を作り、八年眠る。 「サボテンのトゲには『当たり』があって、当たりを抜いてしまうとパーンってなるんだぜー」、が祖父の遺言。 実家では、休日にいつも父と母がアップルパイを焼く、というエピソードは聞いた友人らを必ず驚かせる鉄板ネタなのだが、実家のある村ではりんごを神として崇めていることまではなんとなく言えない。 幸福に育った愛らしい娘が、ある夜、眠気を忘れて星空を見続けていたのだが、太陽はいつまでも昇らず、いつしか娘の瞳の中に納まっていて、娘が眠ると当然世界は闇に包まれたのだが、あらゆる音まで消え去ったのは不思議なことだ。 彼女が3Dめがねを外すと、握っていた彼の手が、クシャリといった。 ほんとだよ、を繰り返す恋人の話に、うそでしょ、と繰り返す彼女は、恋人が嘘になるよう、お祈りするのを欠かさない。 妻は、朝起きられない私がニワトリになろうと決意するのをみて、包丁を研ぎ始めた。 寂しい不平なども無く、信じていくことだけはできたんだと寂しさを信じさせられていく鬱病の、私。 イルカのイルカショーを見に行くと疲れたけれど、休むことにするとジャンプした水に祝福された。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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