星のない夜に
LEO

哀しみのあなたに
なす術をもたない
わたしもまた
その非力さゆえ
自らの存在に
哀しみをおぼえる

星の瞬きの
ひとつひとつが
人の願いというならば
わたしのそれは
確かな理由を
示すだろうか

祈りというかたちは
哀しみを
より深くするけれど
許されるのなら
胸に両手を抱こう

通えない明日であっても
解けない未来であっても
隣にいるのはあなたで
「あしたは晴れるかな」
なんて
とりとめもない笑みを
交わすことができたら
と、
星の見えない夜は
そんなふうに
瞼の内にあなたを想う


自由詩 星のない夜に Copyright LEO 2006-12-31 00:06:02
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