リバーサイド
nm6

リバーサイドは
駆け抜ける5歳児の髪にからまる花吹雪です


遠くを
視線が地平に出し抜けてカーブする先を
指折り数えている ものおもいする午後は
集合が いつか知ったことのように繰り返すので


いち抜けて
にい抜けて
イメージの口で煙草を吸って
そよ風が吹くように傍観しています
ぼくらなら


静けさは寂しいです
ところで
白い風船が空気なので
置いてあります
それは ただの境目ですから


駆け抜ける5歳児の髪にからまる花吹雪が
見計らったように ここぞと落ちます
さあ 知りません


リバーサイドは
車椅子に押されながら
「ピンクの絨毯ね」と話しかける春です
おばあちゃんは 少しおしゃれをしていて
ぼくらはいちばん素敵な相槌を打つでしょう
ゆら踊る水面にただ 乱反射が止まらないのですから


自由詩 リバーサイド Copyright nm6 2004-04-03 22:22:44
notebook Home 戻る