「 四夜。 」
PULL.







一夜一矢の矢を番へ射る夢見る夜やがて微睡む赫の朝。



尽きる矢は在れ夜は無く夜を番へば果ても無く続く夜とは。



明けぬ果てには矢を番へ射りて殺ししおんなの影も在りにけり。







死夜の月には夢も無く狙う弓には弦も無く手には一夜と。












           了。



短歌 「 四夜。 」 Copyright PULL. 2006-12-27 13:18:57
notebook Home 戻る  過去 未来