気が付くと、
また曖昧なものになっていた。
前回はあいまいで、
その前はアイマイだった。
…ような気がする。
これもまた曖昧である。

曖昧なものになった ....
キミを愛してるの「ミ」はきっと"E minor."
どれからはじめる?。
ドレミから?。




砂浜に、
五線譜引いて、
別れた ....
傷口に口づけ。
(塩を舐めて、)
どれぐらい痛くして欲しいの。






沈黙には沈黙。
出したくなったら出してもいいのよ。
口の中。


 ....
水面の戯れ水紋の喘ぎ。
乱れる波、
果てるを知らず。


満たされし満たされぬ果て、
月に焦がれて肥ゆ波高く。
悲しの海。






別れ ....
妻が子を産んだ。
女の子である。
わたしの子ではない。
山神さまの子だと妻は言う。
山神さまの子は妻に似て、
肌が白い。
むずかると、
白い肌を紅くして泣 ....
不確かな憂鬱が胸を撃つ。
交差点に逃げ場はない。
誰にもだ。






長靴を履いて雨の上を歩く、
いつもこうやって泣いているの。



 ....
陰嚢を口に含むのである。
妻の舌は冷たく巧みであり、
裏筋から亀頭の辺りを、
その舌が這うと、
身震いするほどの快楽である。
わたしは堪らず精を出す。
妻は ....
わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。



「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
雲は遅刻したけれど青空は遅刻しなかった晴れのち曇り。



曇のカーテン薄いから、
向こうが透けて、
青い影。

ぐうん空魚が、



ほわわわ ....
躯を浸す。
浅瀬の音に触れる。
それは波を立てて弾けた。
波はどこまでも広がってゆく。
やがて向こうまで広がり揺れて、
はじめる。
奏でる。

波間では ....
「きんたま掻き毟って死んでまえ!。」
そんな罵りことばの恋もある。

縮み上がるのは恐いからじゃなく、
きみの手が冷たいから。
びんかん。


きんたま ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
密売人から買った野良月に嚼まれた傷口からはひかりが、

躯がひかりで満たされてゆく。
おれの中であの月が満ちてゆく。



血管も骨も細胞も脳も眼球も、
 ....
恋人じゃない。
そんなのじゃない。
電話が掛かってくれば、
真夜中でも飛び出してゆく。
そんな関係。

友達でもない。
名前も住所も年齢も、
なにも知ら ....
と、
いうわけで。
この国は美しくなりました。
美しい国に人間たちいません。
美しい国に人間たちいりません。
だから人間たちみんなで食べました。
美しくない人間たち ....
ひとつひとくび人の首。
ふたつふたくび誰の首。
みっつみにくく皆の首。
よっつ四方山首ばかり。




一首吊すに戦争仕掛け。
二首吊すに陰謀仕掛け。
三首 ....
発掘した漫画おもしろ過ぎて続きを探して掃除続かず。




「あそこに手が届く?。
 わぁ!足も届くんだ!。
 すっごいねー。」
おだてられました。

天窓 ....
眠っていると、
杓文字が遊びにきた。
ご飯つぶまみれで遊びにきた。
ご飯つぶ舐めてくれよぅ。
となついてきた。
なんどもなんども、
しつこくなついてきた。
しまい ....
雪崩式口説き落としでそのままフォールなんてしませんわたしはヒール。


ウェスタンラリアット一閃!西のホテルに消えゆくきみについてゆく。


入場テーマ鳴りやまぬう ....
逃げ出すフライドチキンを追いかけるサンタは値崩れプライドレス。


弱虫チキンを追いかけろ!フライドプライドチキンレースいん師走。


ドナドナぼくはトナカイ売られ ....
バックドロップの様なバク転をした記憶があるのはなぜですか。






喧嘩十段なんてそんなおもしろいこと言わないでくださいあはは。


回し蹴りの恍惚は止 ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。


ぼくは毎日こわれています。

それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
あたしこわい。
あたしのそれが、
うそじゃなくなってゆくのが、
こわい。

だからあたし、
ひとりじゃいたくなくって、
ひとりにもどりたくなくって、
あたしはこ ....
ことがおわると、
からっぽになって、
つめたくさみしくなる。
あたし、
あなたもだれも、
スキじゃなかった。
だれとでもよかった。
そういってもいいのかな。

 ....
一夜一矢の矢を番へ射る夢見る夜やがて微睡む赫の朝。



尽きる矢は在れ夜は無く夜を番へば果ても無く続く夜とは。



明けぬ果てには矢を番へ射りて殺ししおんな ....
  
  
  
  
  
混沌とそこで波立ち、          
彼女は待っている。           
  
すべてを脱ぎ捨て飛び込む。       
     ....
混沌とそこで波立ち、
彼女は待っている。

すべてを脱ぎ捨て飛び込む。

飛沫を上げ、
彼女は受け容れる。
全身で全身を包み込む。
ゆるやかに彼女が浸透 ....
告白します。
主食はみかんです。
黄色いお手てのみかん星人。


好きな音楽は、
シューベルト「未完成。」
甘酸っぱい望郷の曲です。


今日は休柑日。
 ....
ここを漂っている。
ぶよぶよとしている。
意識はあるようでない。
自我なんてそんなものだ。
ぺちゃくちゃと馴れ馴れしく話しかけてくる奴らは、
それが分かってない。
 ....
PULL.(561)
タイトル カテゴリ Point 日付
「 曖昧なわたし。 」自由詩8*07/2/9 2:37
「 きみへのミ。 」短歌5*07/2/8 7:04
「 っくす、のきずぐち。 」短歌4*07/2/8 6:05
「 水交。 」短歌10*07/2/7 8:26
「 つめたい家。 」自由詩12*07/2/6 8:12
「 くつはいつもはだし。 」短歌7*07/2/6 7:31
「 つめたいから。 」自由詩4*07/2/5 6:22
「 つめたくて。 」自由詩10*07/2/4 20:17
「 はてなくん。 」自由詩14*07/2/4 8:05
「 晴れのち曇りで、さんさんさん。 」短歌8*07/2/3 19:55
「 月騒。 」自由詩9*07/2/3 0:43
「 たまきん六首。 」短歌2*07/2/2 22:41
「 放歌。 」自由詩10*07/2/2 21:44
「 狂月病。 」短歌4*07/2/2 19:32
「 関係ない関係。 」自由詩8*07/2/2 18:29
「 美しい肉造り内閣。 」自由詩6*07/2/1 17:32
「 雁首数え。 」自由詩7*06/12/30 15:03
「 おそうじですか?もけけけレー。 」短歌3*06/12/30 13:49
「 杓文字。 」自由詩6*06/12/29 12:28
「 すーぷれ、っくす。 」短歌5*06/12/29 10:28
「 しわすくわズ。 」短歌3*06/12/29 0:12
「 喧想幻躁。 」短歌5*06/12/28 16:15
「 ぼくらは毎日こわれてゆく。 」自由詩7*06/12/28 14:21
「 戯想。 」自由詩2*06/12/28 10:55
「 戯態。 」自由詩4*06/12/28 10:46
「 四夜。 」短歌3*06/12/27 13:18
「 異宙星愛。 - 実験観賞星図版。 - 」自由詩6*06/12/27 8:03
「 異宙星愛。 」自由詩11*06/12/27 8:01
「 主食はみかんです。 」短歌10*06/12/26 7:53
「 ぶよぶよ。 」自由詩4*06/12/25 7:10

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