ラブソング
蒼依


冬になれば夏に焦がれて
夏が来ると冬に焦がれる
そんな自分勝手な君を見るのも 
なんだか良くて

ポケットに隠してつないだ左手が
ひんやりと冷えた君の手に僕の体温を伝える
手袋をしてこない理由に気づかぬフリ

山積みの問題が目の前をさえぎって
追われるままにすごす日々
だけどここだけ時間がゆっくり流れてる

綺麗になんて泣かなくていい
声上げて暴れて叫べばいい

いつだって迎え入れてあげる
来てほしいなら呼べばいいんだ

気まぐれが許されるのは
僕だけの特権だと知っているよ

おいで
隣においで
頭をなでてゆっくり眠ろう









自由詩 ラブソング Copyright 蒼依 2006-12-09 02:58:43
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