別腹 4 (カップ麺)
AB(なかほど)

投書がきた
「5時をまわっているのに
 電気が点いているとは
       なにごとだ」

そう
僕らのしていることは
血税で支払う電気代ほどにも
何にもならない
のかもしれない
けれど
ペーパーレスと言いながら
書類の山は
増え続けて
は増え続け
今日もカップ麺で暖をとる
(5時に暖房は切れる)

「ぼす」
あの頃のあなたは
夕陽を見ながら
コーヒーカップ片手に
夕焼けと同じぐらい
とんでもなくきれいな
公式を導いた

こののびていく麺のような
書類の山の向こうに
僕らの公式が待ってる
のかな



未詩・独白 別腹 4 (カップ麺) Copyright AB(なかほど) 2006-12-05 16:45:09
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