パン屋さんの夢
takase

子どもの頃 私はパン屋さんになりたかった

幼稚園からの帰り道にある 公園のとなり パン屋さん

優しいおばあさんが いつもひとつだけ菓子パンをくれていた

その菓子パンがだいすきだったから

純粋で単純な理由 菓子パンをお母さんと2人 公園で食べる時間が

幸せだったから


それから

あのね 私ね 大きくなったら パン屋さんになる

そう言った時のおばあさんの 嬉しそうな笑顔が

忘れられないから



自由詩 パン屋さんの夢 Copyright takase 2004-03-28 22:22:26
notebook Home 戻る