朝の食卓
青色銀河団
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました
誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれかわりふるふるとふるえています
ゆうべ遅く遠くから手紙がとどいたみたいです
懐かしい星の海のにおいがしていました
生だとか死だとか
あなたとかわたしとかほんとはそういう区別などなく
とても大切な何かがあるだけです
乳白色の朝に今日も「おはよう」が生まれるでしょう
自由詩
朝の食卓
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青色銀河団
2004-03-27 21:21:42