菜の花畑









ぼんやりと
視界の縁に揺らいでいる
僕は多分 君を見ているから
やわらかな陽射しに包まれて
ここは海に見えるのかもしれないよね
でも
いつしか君は居なくなっていて
それでも僕には まだ君が見えていて
ぼんやりと揺らぐ色だけが鮮明で
やわらかな陽射しは今年も僕を包んでくれていて
だからでしょう
零れ落ちる想いでは
てのひらの上で
今日も
温もりを絶やさないのです



自由詩 菜の花畑 Copyright  2004-03-27 17:35:52
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