S[E/H]I  (生死)
ピッピ

隆没をたゆたわせれば僕らいつか仲良し一緒になれるかも、ってね



セックスの後に知ったのは涙って舐めるとしょっぱいんだってこと



いつも降るわけじゃないから雨なんて絵になるのにね・・・すてろいどのくず



死ぬ死ぬって願っていればいつか死ねる?生きたいって願えばいつか生きれる?



そこで待ってろって言われてから二年あのひとは死んだことにしておく



あの日、三匹の蚊と一個の太陽のせいでキンカンを空っぽにしたあの日



泡風呂はいいね 100円のチープさで表面を覆い入れば溢れていくとこなんか



借りてきたCDたちが犬のように外へとわたしをひっぱっている



ねこあくび(世界の終わりとはじまりを知ってる唯一の現象のこと)



午後2時に天国を見たいと思ったんだ折れるはずのない枝の下から



ロイヤルストレートフラッシュのあとには僕らの希望論もごみ箱の中



どれくらい呼んだだろうね?人にみな名前があると知ったあれから



消えかける少女の肢が濡れるたび加速するのは夜の漣



身を裂かれ心を焦がし恋なんて自虐以外の何でもなくて



一生輝いてるよ、当たり前だよ、ちゃんと毎日充電してるよ



伝記史史上初めてとなる対象となる人のいない2000年代



短歌 S[E/H]I  (生死) Copyright ピッピ 2006-11-22 17:33:30
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