世界
mk


世界が僕の知る人によって創られたとき、
この両手はシンプルを求めて
雑誌をめくったり、
チャンネルを変えていったり、
最後にはあなたの髪をかきあげたのだよ。
そこに見つけた
完全なタッチは額をつつみ愛し、
透明な針と糸でこの思いを縫いつけていった時間。
世界が僕の知る人によって創られたとき、
この両手はあなたを外に連れ出して
階段を二段ごとに飛び降り、
誰が余った一段を気にしたのか?
気持ちよく息を吸い込んだ。
重力がないから私たちは浮かんでいき、
屋根がないから私たちは高く高く、
私たちは
エッフェルとトーキョーのように
静かに近くあったのです。


自由詩 世界 Copyright mk 2004-03-22 01:03:34
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