時は響く
ぽえむ君

学校の校舎に
雨が流れてゆく
自然のままに
上から下へ
黙って教室から
外を眺める
雨は
流れるままに流れ
一日が終わる

自然は自然のままだから
自然がそうあるべきことが
正しい
生きるままに一日を
終えることが
大切なのだから

学校の授業に
時が流れてゆく
自然のままに
東から西へ
黙って席から
黒板を眺める
時は
流れるままに流れ
一日が終わる

自然は自然のままだけど
心がそうあるべきことが
正しいとは限らない
生きるままに一日を
終えてはならないことが
大切なのだから

授業の姿勢を正そうとして
不意にシャーペンを落としたその音が
不思議と響く


自由詩 時は響く Copyright ぽえむ君 2006-10-27 22:40:11
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