明日と書かれた本が
売られていました
中を開けることができないその本が
不思議と気になって
ふと買いました

明日と書かれた本を
買ってきました
中を開けてみるとその本は
不思議にも ....
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい

どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい

風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる

前を向いて進みたい
自 ....
いつも定められた電車に乗って
東の朝日を窓から浴びる
電車を降りれば
眩しかったことを忘れている
私がいる

いつも決められた時間割に沿って
前の黒板を席から眺める
授業が終われば
 ....
これが
自由というものなのですか
教室の机の中に
ゴミがいっぱいに詰め込まれて
誰がしたのと
言ったところで
全員が「知りません」
どうしてこんなことがと
思ったところで
全員が「わ ....
黒いインクのその文字は
目から頭へ流れると
文字は絵になり色となり
言葉の影は白くなる

白いページのその文字は
頭の中に広がると
文字は詩になり歌となり
言葉の影は白くなる

文 ....
昨日の記憶は新しいけれど
たくさんありすぎて
何が美しかったのか
すぐには見つからない

激しい記憶は勇ましいけれど
勢いが速すぎて
何が鼓動を高まらせたのか
すぐには出てこない

 ....
雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ....
湿った土を踏みしめて
森の奥へと道をゆけば
森の出来立ての酸素と
自分の使い果てた二酸化炭素は
ここで交換されてゆく

時折り光る木漏れ日を
泉のように手ですくい
そこに生まれる光と
 ....
学校の校舎に
雨が流れてゆく
自然のままに
上から下へ
黙って教室から
外を眺める
雨は
流れるままに流れ
一日が終わる

自然は自然のままだから
自然がそうあるべきことが
正 ....
灰色の日
カエルのせわしい声が
遠くからも近くからも
響いてくる
やりたいことをやろうか
やめようか
心が迷ってしまう日

銀色の日
車の通る小さな音が
遠くからも近くからも
大 ....
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた

今日 ....
いつも一人で帰った通学路
部活でレギュラーにはなれなかったけれど
この道ではスーパープレイの連続で
この時ぼくはヒーローだった

いつも一人で帰った通学路
テストは平均点より少し下だったけ ....
秋の夜に車を走らせる

いつもよりも何か
エンジンが優しい
まっすぐな道のその上には
星が散りばめられ
宇宙を走ってゆく

いつもりも何か
ハンドルが柔らかい
曲がる道のその上にも ....
雨が上がったこの空に
漂う雲が笑ってた
遠い空へと鳥が舞う

水の溜まったこの道に
流れる風が笑ってた
広い大地に砂が舞う

薄の土手のこの川に
秋の紅葉が笑ってた
高い山へと色が ....
朝日とともに歩き出す
進まなければ進めない
何かを求めるわけではなく
求める何かがあるのだから
今日という日が近くなる

お昼になって立ち止まり
進んだ道と進む道が同じ距離
何かを見つ ....
まどろみながら見る夢は
いつもモノクロだけれど
秋に見る夢は
どこか赤く
風を感じるたびに
黄色が揺れ
白くなってゆく

何を見ているのか
理解の外に消えるけれど
ほのかな色が
 ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく

その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る

灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく

その塊は
横た ....
静かな夜のこの場所は
空の深さに包まれて
流れてゆくは秋の星

静かな夜のこの場所は
時の重さに包まれて
流れてゆくは秋の風

微かに響く虫の音が
今いる場所の道標
流れてゆくは秋 ....
君がそれをわからない
と言ってしまうことは
とても簡単なこと
でも
誰かが君にそれを
わからせようとする人がいることを
君はわからない

君がそれをやらない
と言ってしまうことは
 ....
もうすぐ寒くなるというのに
数人がかりで
髪の毛をぽんぽん抜き取って
大きな車に詰め込んで
あっという間に
丸刈りにされてしまった

みずみずしくふさふさだった
髪の毛がなくなって
 ....
誕生までのプロセスです 私の中にいる私は
だれ?

本に書かれてあることを
そのままに信じてしまう私が
私の中にいる

誰かがこうだよと言ったことを
そうだねと言ってしまう私が
私の中にいる

君はどう ....
丸い時計の秒針が
一つ一つ時を刻んでゆく
どの一秒も同じ時間

その一秒の中に
綺麗に染まった紅葉の林を
歩いている自分がいる

その一秒の中に
ありがとう
と言われる自分がいる
 ....
詩を書く時はほどほどに… ただそこにいる
それが許されない存在は
どこにも存在しない
どこにも存在してはならない

存在を否定される存在は
どこにも存在せず
どこにも存在してはならない
存在を否定する存在もまた ....
こんなことまで詩にしてみました 昨日の夜に積もる雪
山も畑も野も川も
どこもかしこも一つ色
朝の光に木の枝が
まばゆく光るこの大地

新たな生が起き上がり
草も若葉も木も枝も
日なた日陰も一つ色
朝に流れるせせらぎ ....
ぽえむ君(1035)
タイトル カテゴリ Point 日付
明日と書かれた本自由詩10*06/11/1 22:31
命の力自由詩10*06/11/1 13:52
何かが心を呼んでいる自由詩9*06/10/31 22:08
私は私になる自由詩7*06/10/31 14:55
これが自由というものなのですか自由詩8*06/10/30 22:23
言葉の影は白くなる自由詩9*06/10/30 14:27
記憶が呼吸する自由詩7*06/10/29 22:25
雨が止んだので自由詩13*06/10/29 13:07
海を見に行きました自由詩11*06/10/28 23:15
森の循環自由詩8*06/10/28 11:52
時は響く自由詩5*06/10/27 22:40
色の日自由詩9*06/10/27 14:03
明日は動く自由詩9*06/10/26 22:50
いつも一人で帰った通学路自由詩12*06/10/26 12:07
宇宙をドライブする自由詩7*06/10/25 22:21
秋に笑う自由詩6*06/10/25 14:07
明日という日が近くなる自由詩6*06/10/24 22:23
秋に見る夢は自由詩8*06/10/24 14:26
雨が降り続く秋の中で自由詩16*06/10/23 22:43
銀色の風自由詩7*06/10/23 14:20
静かな夜のこの場所は未詩・独白7*06/10/22 22:55
それでも君は生きてゆける自由詩6*06/10/22 13:49
今日は晴れだから自由詩9*06/10/21 21:59
4コマポエム(No.8)[group]携帯写真+ ...4*06/10/21 14:35
私の中にいる私は自由詩4*06/10/20 22:48
その一秒の中に自由詩7*06/10/20 13:02
4コマポエム(No.7)[group]携帯写真+ ...5*06/10/19 22:26
存在の存在自由詩5*06/10/19 13:37
4コマポエム(No.6)[group]携帯写真+ ...8*06/10/18 21:25
言葉で染める季節色自由詩9*06/10/18 14:47

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