感謝してやる
示唆ウゲツ

唐突な痛みを引き上げてからパンを食べた。

摘まれる、踏まれている麦のムカツキ加減が判った気がして

ちゅうちょなく目の前の海に飛び込むのだ。

童話の世界でなら助かったかもしれない亀を見殺しにして

中途半端に無力な自分を戒めてから

アプローチ

俄然、やる気の出ないエアガンみたいにホップアップしなかった。

こうなったらありったけのカネをドブに棄てて

追いかけても狂いそうなマーブルに入り込んで

ストロベリー色のくちびるみたいな食感になったことを感謝してやる。

カタカタ鳴る歯。

だいじょうぶ、すっげぇ怖いから。


自由詩 感謝してやる Copyright 示唆ウゲツ 2004-03-20 02:09:51
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