お花畑
水在らあらあ








服を脱ぎ捨てながら
でもそれはなんだか恥ずかしくて
でも人間だから好きあってるから
服を脱ぎすてながら走る

それはチューリップで
色とりどりのチューリップで
だってもう 俺たち
こんな世の中にいるんだぜ

それでもちょっと恥ずかしくて
なぜならおまえは
昨日かおとといか
お日さまを名づけちゃったから

いやん見ないでお日さま
いや見てもいいわ
見てもいいけど
見るんならちゃんと見て

いいね
いいわ
好きよ
好き?

好きさ
好きだぜ
あつい
あついわ

これは
なあに
なによ
これは

なんなのかは
いいよ
なんだか
もう

消えるぜ
おれたち
愛する
ことを

しているから
消える まざる
このまま
せかいに

いや まて
愛することを
こんな
いそいじゃ

だめなんだ
ほんとは だから
ちょっと
まって

まって
まって
ほんとに
まって

きえる
きえちゃう もう
まてって ああ もう


 ざ

   る



   
      (てんとう虫が
       這っているよ
       おまえの
       肌の上を
       二人の汗を
       飲んでいるよ)




深呼吸してたら
少しねちまって
目が覚めたら
おまえが

集めてきた
野イチゴで
下半身が
真っ赤で

帰り道
おれも
おまえも
下半身

真っ赤で
それは
夕日には
ないしょ  の  色で

その色だけが
二人のもので
その色しか
二人にはなくて

夕日は
やさしくて
ふたりは


つないで











自由詩 お花畑 Copyright 水在らあらあ 2006-10-21 03:46:53
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