蜃気楼
砧 和日

地図に従い ミツバチたちが 花の印の土地をめざす 数えきれないくらい 長い時間が費やされて 大事な役目が果たされた後に 帰ってきたものと 帰ってこないものとを足しても 足りないハチがいるとわかり 本当はいないもののように それはたくさんの憧れをあつめた


自由詩 蜃気楼 Copyright 砧 和日 2006-10-20 22:57:30
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