幻影
ひとみん

目を閉じれば何もかも 見えなくなるはずなのに
目を閉じても瞼の奥に映っている

見たくないから 目を閉じたのに
いつまでも 変わらずそこにいる

フラッシュを見てしまった時の様に
瞬けばあなたの像が追いかけてくる

会えない日々を悲しみに費やすなら
いっそ会わないで物語にしてしまえ
そう何度も思って泣いたけれど
視界が歪んでも消えてはくれなかった

どうして出会ったのだろう








自由詩 幻影 Copyright ひとみん 2006-10-11 01:05:08
notebook Home 戻る  過去 未来