メモ
青色銀河団

*

ミドリイロに輝くボクのコトバ
ケータイを使わなくたって
あの100階建てのビルの
はるか上空へのぼり
ぼろぼろと
世界中の虹を溶かしこんだ
なみだを流し泣いている




*

神聖な
あるゆるものは
霧につつまれて
盲目の男が
一枚の過去に
署名する

夕闇の深まるとき
小石一つほどの
あなたを拾い
少し泣いた




*

鏡に映った浴室の
鈍色に光る銅製の浴槽から
海はあふれる
海が描く波紋の流れつく先
幾本かの陰毛が絡まる
排水口にも
小さな宇宙は生成し
それはやがて
鮮やかな
春の帝国へと
生まれかわる





未詩・独白 メモ Copyright 青色銀河団 2004-03-15 23:17:54
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