大腸にて
もしゅ


たくさんの
目に余る湯気に座したまま
わたしはカンピョウを
しゃぶっていた。

弔いの歌はながれ
かんぴょうはわたしの大腸にまでとどく。

歌にあわせてかんぴょうは
ワタクシノ大腸の
ひだをなめ
ねぶらい
割れ目へ自らを
挿入する。

ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリフルイタツ
かんぴょうの発情
ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリソソリタツ
かんぴょうの咆哮



はて

白いものが
吹き出す。

びくん、びくんと震えているカンピョウ。

ワタクシ



噛み千切る。





未詩・独白 大腸にて Copyright もしゅ 2006-10-05 11:12:34
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