旅路
長谷伸太

悲しみてぇもんは
大きかろうが
小さかろうが
とんでもなく重たい荷物

持主にしかどんなに重いかわからない
かわりに持ってやる事もできない
置いていこうにも手からはなれない
とんでもなく厄介な荷物

そいつをうんとこせ、と背負って
見せる笑顔は
なんてまぶしいのだろう

誰もが
こいつだけで手一杯になるわけにはいかないのだ

行商の婆さんが
曲がった背中にどすどすと
野菜だのをのせていく
ワシの背中にはなんだってのるんだ

笑っていった

私にもたくさんの
運ぶものがある


自由詩 旅路 Copyright 長谷伸太 2004-03-15 19:34:45
notebook Home 戻る