ブレイク風/即興詩
atsuchan69

ああ、傷だらけの天使たちよ!
天使のながす涙をボクは見た
愚鈍なボクたちは、
天使がひどく疲れているの知らない
嘆きや不満や愚痴にうんざりしているのを知らない。

だからボクたちはそろって天使の真似をしよう//
哀しくても笑い、
うんざりしていても大丈夫ですかと? 尋ねるのだ」
もしも心の闇がなければ、
かの天使たちも堕ちることはなかった
なんということだ――
彼らにもボクたち同様、自由なる意志が働いていたとは。

そこでボクは泣いている天使のところへゆき、こう言った、
「ボクたちをのろえ
彼は答えた。
「それは出来ない、人間は神の創造物だからだ
「では言い直す。ボクたちの心の闇をのろえ。心の闇とは自由意志ゆえの産物なのだから
と、そのとき、
天がひらいて一枚の白いハンカチが舞い降りてきた

ボクはすぐ足元にしゃがみ、
それを拾うと、
泣いている天使にそっとハンカチを手渡した//

そのあと、なぜだかボクも悲しくなり、
彼と一緒に夜が明けるまでさんざん泣き続けた。



自由詩 ブレイク風/即興詩 Copyright atsuchan69 2006-10-02 01:42:41
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