ルナティック
樹々

あんたが あまりにまぁるいので
 あたしはガラスの破片で斬りつける
真っ赤に染まるその時まで

あんたが あまりに細いので
 あたしはピンヒールで踏みつける
千切れそうな糸になるその時まで

あんたが あまりに暗いので
 あたしは舌で舐め上げる
キレイな闇が穢れるその時まで


未詩・独白 ルナティック Copyright 樹々 2006-09-30 01:21:12
notebook Home 戻る