脱兎するインデント,{+}過ぎるシビア
人間

隠者のような断り書き「ずつと見てゐて
真っ赤な碁盤
 指された後手三七ガングリオン成りビショップ
  (受動詞は常に感謝している)
汗とアセテートを握る昆布
学ぶ目さっきの決断ジョッキの中コートの裏地
抵当に入って繁盛ですか。緊縛の血筋でした。
尻を蹴って談合ですか。金看板の論旨でした。
牛乳瓶の嘶きから亡命国の麩菓子まで繋げて「貴方だけの私生児になれたら、良かった

生年
お名前
四拾万ジュールの虚構を竹に流すと晩夏が吹き荒ぶ、夜から
銀板被る婦人
海老反り特急
 耳から音に架かる小さい橋に色墨流す
  (習慣の端末は常にナマコのアヌスに繋がっている)
純朴には過ぎるシビア!
ノーコメントの嵐
活版印刷の手を踏み潰せば等身大の虱が油蕎麦屋に行列を作る よ
御礼を忘れない自慢
コンドル捻る赤松
排他的経済水域から郊外の高架下まで繋げて「貴方だけの私生児になれたら、良かった、のに
純朴には過ぎるシビア!
ハイビスカスの手拭
すこぶるインデントされた愛がインテリゲンチャ能面被って減肥茶飲んで踊るシビア、貴方、お名前
その目が横取り四拾万ジュール
もうナンもヤル気しねえ


かなしいおまんま

一単語のハードル走

悪阻噛ませる発芽米

dhiだびよん()減衰するハウリング

誰にも漏告せずに愛します電気

針金虫弐千本分の走査線

「チェックをつけてください」冗談


冗談で済めば
見に行く過ぎるシビア!


ルソンバンの入った瓶
半紙に乾く造語
泣く臓器
肌を切るような、なけなしの


自由詩 脱兎するインデント,{+}過ぎるシビア Copyright 人間 2006-09-29 06:18:18
notebook Home 戻る  過去 未来