38、プレイス 【ぷれいす】→PLACE
雨宮 之人

何処へ 行けばいいのかと
問いを重ね 時に迷う
年を重ねるくらいじゃ
見えてきやしない 世界の真ん中に

日々を 送るこの部屋
木々の 木陰はいつも優しい
幸せを 追う線路
始発駅は 切符にさえも書いていなくて

忘れてしまった始まりの
名前を思い出そうとすると
足元から伸びる影が 手を振って答える

生きている限り 私たちには場所が要る
太陽が 私たちを照らす限り
この足は 確かに星を踏みしめる


自由詩 38、プレイス 【ぷれいす】→PLACE Copyright 雨宮 之人 2006-09-29 02:08:30
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