絵と瀬と裸
たたたろろろろ

川よどをふたり眺めて湿る手とスカートのなかうずく秘密基地


美しい毒がまわって弾けとぶ
      ***白昼夢色はなびらみたい***


一本の電波でよわくつながれて雑念雑音―――空をこえゆく


さいぼうの森を伐採する唄がひびいてひびいて胸がきゅぅん、って


つぎはぎのバスドラみたいな心だろう?歪んだリズムがはばたいてゆく


ふかくから溢れる言葉のせせらぎに足をひたして物思う葦


⇒楽器⇒アンプ⇒データ⇒プレス機⇒CD盤⇒スピーカ⇒振動⇒伝うはこころ


口のない散弾銃を抱いて寝る夢も昼間も恋も宇宙も


夕焼けにカーテン越しのゴミのやま腐りきったようにさんざめくのみ


数式が理にしたがい舞うA4紙最後のなみだと古いかくしつ


公園は近寄りがたいオアシスねこどもの唄がサイレンみたく


うつくしいあなたが涙をぬぐう間に誰かが猿のモノマネをしてる


ぼくもいた合唱団はいつつめのレベルを超えて爪先で鳴る


そんなにも何度も言われるほど綺麗じゃなかった去年のきみに逢いたい


海底は意外ときもちいいもんさハローいま世界はハッピーなのかい?





短歌 絵と瀬と裸 Copyright たたたろろろろ 2006-09-27 19:49:59
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