三分間の詩人生活
ぽえむ君

詩人は自分のことを
詩人とは思わない
詩人とは詩人以外の人が
勝手につけた便宜的な呼び名に過ぎない

詩人とは詩人以外の人が
詩を書きたいと願うときの
理想の人間
この世には存在しない

けれども
その心はとても純粋で
自分に中にある感性を
何かの中に
何かに向けて
研ぎ澄まし
全力を傾け
時には人を超える

いつもよりも三分
早く起きて
その三分間だけ
詩人になれるときがある
言葉にする必要はない

いつもよりも三分
遅くまで起きて
その三分間だけ
詩人になれるときもある
文字にする必要もない

いつもよりも三分
いつもの自分とは違う
自分を超えた
詩人になれる
三分間の詩人生活


自由詩 三分間の詩人生活 Copyright ぽえむ君 2006-09-25 22:32:50
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