陽になれ
砂木

木の蝶
歩道橋の手摺りに置いた

棒に のっかってた
口元 陽に さわり

生真面目な終わりから始まる
朝に 応えるはず

腕の中で 木に戻り
変えられた 前の顔

幾度も 聴かされてた
古い 葉の つぶやき

飛べないもの 飛ばそう
小さな水滴の 落ちる
手の冷たい 夜

スピード上げて 走る車の上
水脈から遠く高く

木霊が 冷めた 眼を揺らす


自由詩 陽になれ Copyright 砂木 2006-09-23 18:46:45
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