秋雨
チアーヌ

急に寒くなった
霧のような雨が降る
わたしは
お寺を思い出す

山も
林も
お寺の屋根も
雨に濡れて

位牌檀のある部屋は寒い
ぞろぞろと歩く
思い出は薄くて
あなたがいなくなったあとも
世界は続いてる

四角い枡に入るのは嫌だな
山の中で栄養になりたい
でもどうせわかんないんだから
どうだっていいのかも

ずっと
夢の中にいるみたい
人はみんないつか
死ぬ



自由詩 秋雨 Copyright チアーヌ 2006-09-13 09:59:43
notebook Home 戻る