夢をみるソラ
yozo

ソラは
面白い夢を見る才能を自分でもとても気に入っているあたりが凄く魅力的で好きだ

ボクは
その朝ノートの代わりにソラの見た超リアルスペクトラロードムービーをふんふん聞く係だ

それは
それってゆーのはソラの言う超スペ(以下略)だけどそれが出ると大概はラブロマンスでなんでだか姫がボクの名前なんだけど激プリ(プリティー)らしくって

そんなのは
ボクのせーじゃないのにちょっと不機嫌なソラにたまにつねられながらも今回はSF調だった!て興奮するソラは絶対ボクよか頬っぺなんか特に可愛いんだけど秘密です

しかし
超スペに限って最後まで話し終わる前にソラその夢を忘れちゃうから

ボクの
頭に広がった同じ名を持つ姫の壮大な恋愛活劇に対する期待やそれってドーよ?なヒーローへの不満轟々の言葉も

真っ青な
空に昇天しちゃうよーでボク等は土手に寝転がって必ずと言っていーほどにポカっと口を開けてしまう

そして
ソラはやっとボクに「おはよう」と思い出したように言うボクも言う「おはよう」



そんで思う
もしも
この真っ青な空の先にあるって話の宇宙
そこにはもう
ボク達の回る青い豆粒星1つしか本当は無く
アポロもUFOもニュートリノも夜になるとゴチャマンと光る星も
すべてが暗闇の見せた夢物語で
ボク達は最初で最後の生命であったとしても



ボクが
夢見るのはソラがいつまでも隣とか前で興奮気味に話しまくる図だったり真っ黒い目の奥にピカリ写りこむ係がボクになればいーなぁなんて野望なので

ソラが
ぼんやり眺めるボクの視線を気合いの無さと受け取って喝を入れるのも無理はないとは思うのです

そろそろ
マフラーと手袋持参は許してよお願いしますってソラ


自由詩 夢をみるソラ Copyright yozo 2004-03-11 00:43:48
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