27、骨  【ほね】
雨宮 之人

温かな 身体溶けて
消えてなくなる この形
その奥の 白いもの
最後に残る 形そのもの

硬ささえ いつか無くして
さらさらな 粉になって
小さな壺に 納まって
時々誰かが 拝みに来るのさ

その時僕は 何思う?
白い粉溶け 消えたなら 
形の理由は何処にある?

在る理由は この身の中に
両手を広げ 空を仰ぐ
白い十字架に 空が墜ちる


自由詩 27、骨  【ほね】 Copyright 雨宮 之人 2006-08-31 22:31:39
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