幽霊を見たの
午後の日差しが溢れ
光に満たされたプール
はしゃぎ声の中
私は幽霊を見たの
そよぐ木の葉
バタ足のリズム
笛音とアナウンスの中
私は幽霊を見たの
夜の帳照明の下
浮かぶ水に黄金の月
闇とフェンスの中
私は幽霊を見たの
だから話したの聞いてみたの

逃げ水に足が溶けても
闇に溶け込むことはできない
太陽にさらされても
月に気づいてもらうことは無いのに
どうしてあなたはここに在るの？

そうしたら
星空を回転させながら答えてくれたの
長い髪を乾かしながら答えてくれたの



あなたはいきてね
わたしはいきてるから