海の家
A-29

(一)

海辺の
風の
吹き寄せる
部屋の窓を開け放って
泣きながら眠った君の
赤い頬に
唇に
愛の終わりを告げながら
夏は光を増してゆく

心の
奥の
古ぼけた
海の家をたずねあてたら
青い波を眺めてごらん


自由詩 海の家 Copyright A-29 2006-08-22 11:48:43
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