地球を動かして
昼夜のスイッチは目まぐるしい
窓から眺めてた青空が不意に宇宙に変わったり
天体を流れるエーテルに頬が湿る
この時は加速しているようで
ほんとはもう止まっている
どこかに向かう地球の窓から
ときどき誰かのロケットが見えるよ
ときどき誰かのロボットも見えるよ
いつからから虹色だった宇宙が
いまではだんだん白んできた
そろそろ果てが近いんだと
大昔の学説は喜んでいる
預かった賭金はとっくに分解されてるけど
何故か得した気分だ
白い水平線が十字に見えてきた
ほんとに果てが近いらしいという
僕の計算機のアナウンスに
エベレストは鳴いてる
マリアナは歌っている
僕は草原に漂っている
いまさら考えても仕方ないけど
それを突き抜けた先に
僕達はまだ残っているのかな