しめやかなる葬儀
朽木 裕
生と死のあわいにあるような
手のひらの温度 くちびるの温度
境界を崩す行為はしめやかなる葬儀
(葬儀?…それは誰の…?)
白い白い手の甲に歯を立てて
暗澹たる闇に向けてひとしずく、泪
狂気の夜に黒き花嫁は傅く
自由詩
しめやかなる葬儀
Copyright
朽木 裕
2006-08-17 23:31:39