カフェオレが飲みたかった・・・
Philia

私はカフェオレが飲みたかった
いつもなら簡単に飲めるのに
なぜこうも少し事情が変化するだけで
シンプルではなくなるだろう

ある時突然、目覚めるかのように
人の思惑が人の数だけ違ってる事に気付く
それらがおおまかな共通点で一括りにされる
多数決でもう一度コントロールを
試そうとしているのか

どこに行き着こうとするのか
破壊されたい人は体に時限爆弾を抱いてる
破壊したい人は行き着く場所が見つからない
意味のない名誉の旗と心中することだけを
望むなら、自分だけの墓穴を掘ればいい
その後に続く者たちの脳内には完全な
退廃の教科書が埋め込まれているだろう

夏の午後・・・
線引きされていない丸いテーブルを囲み
緑の木々に守られながら
私達はおだやかに笑いあい、悩みをうちあけ
心を分け合いながら遠い将来にまで繋げていく

愚かで無知で分断に執着しなければ
たやすくカフェオレは飲める
それだけは私は知っている


自由詩 カフェオレが飲みたかった・・・ Copyright Philia 2006-08-16 20:35:27
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