存在共有
ウデラコウ

いつかやってくる 目の前に迫った
小さいけど 確実な別れを
気付かないように 気付かないように

僕らは不自然なまでに 日々を電子の上で共有する

別れの その先に起こる 当たり前の変化を知ってるから
確実に今までの僕らを変える変化だとわかるから

僕らは狂ったようにお互いの今を求める


僕らという関係性が 確かにこの瞬間存在したことを

目に見えない世界に 無数に散りばめる


そのどれか一つでも残って
小さくともよいから 永遠の輝きを持つようにと
ただ ただ 密かに 強かに


願いながら




やがてくる 別れに怯えながら

僕らは酷く奇妙な形で 時を共有する




自由詩 存在共有 Copyright ウデラコウ 2006-08-15 23:07:21
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
四文字熟語