後悔
ウデラコウ

僕達はまた 戻れない過去に涙する

出会うとき 僕達は出会うべくして出会ったのだと
無意識に確信した。

僕達は逆らえぬ運命に しっかりと手を掴まれているから
決して離れ離れにはならないと
勝手に思い込んで

でもまだ時期じゃないと 矛盾と弱さで固めた タテマエの言葉で
前へ前へと 進んでいく言葉を

むりくり押さえて 押さえ込んで。

それでももう限界と 押さえる両手を振り払って
君へと飛び立とうとした キレイにキレイに育った
言葉達は

その姿をお日様に 見せる前に
撃ち落された。


ごめん ごめん。


僕が悪かった 僕がもっと早く…



出会ったのは必然だった。


遠回りをして 遠回りをして 遠回りをして。

行き着いた その場所に見たのは

見慣れた絶望。



知っていた。
僕は 君のように 愛した人から 愛されたことなど 一度もないから。

君が僕を好きでないことなど。
確認せずともわかっていた。

それでも 運命だと

あらぬことを思い込んだのは


君があまりにも美しく僕の理想だったから。

君がおかしいくらいに 僕を認めてくれたから。




自由詩 後悔 Copyright ウデラコウ 2006-08-13 21:57:06
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