雨に目覚める
LEO

まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る

窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい

滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで

雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソーダ水の泡のように


自由詩 雨に目覚める Copyright LEO 2006-08-12 23:52:11
notebook Home 戻る